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「墓地と墓石を同時新規購入」が全国で45.3%、洋型は新規購入墓地比率が高い

まず、最初に墓石を建てた墓地の形態からみてみると、「新しく購入した墓地」(寺院墓地15.3%、公営墓地10.0%、民営墓地20.0%)が45.3%、「すでにあった墓地」(寺院墓地20.3%、公営墓地8.0%、民営墓地8.7%、地域や共同体の墓地13.2%)で建立が50.2%でした。これを購入お墓タイプ別にみるとシンプルな洋型、デザインのお墓では新規購入墓地が多いのが分かる。

建てたお墓、全国では伝統的な和型は27.3%、シンプルな洋型が52.7%
西日本では和型志向が色濃く、対して1都3県では74.8%が洋型で占める   

建てたお墓の形を全国でみてみると、「伝統的な和型」は27.3 %となりました。「シンプルな洋型」は52.7%、「デザイン墓」は14.5%となりました。

建立お墓のタイプを2015年からの推移でみてみると「伝統的な和型」が39.8%から12.1%減少し27.7%に、反対に「シンプルな洋型」が41.8%から10.9%アップして52.7%に、「デザイン墓」が12.2%から微増の14.5%になりました。今や建てるお墓の半数以上が「シンプルな洋型お墓」となっています。

地域別にみてみると、伝統的な和型お墓が多いのはまず四国地方で64.7%、次いで中国地方で63.9%、近畿地方56.3%、近畿以西の西日本では伝統的な和型を建立する人が多数をしめます。
逆にシンプルな洋型は、東日本の1都3県では74.8%、関東で72.0%、東北48.4%となっています。
北陸地方、特に石川県は伝統的な和型が激減し、シンプルな洋型が増えています。相次ぐ能登半島地震を体験し、倒壊の危険がより少ない横型で、シンプルな洋型にシフトしている姿が伺えます。

また、デザインのお墓は北海道地方が29.4%で、他の地域に比べて建立比率がきわめて高くなっています。お墓に対してはどちらかと言えば保守的と思われていた北陸が、北海道に次いで26.0%で2番目に高い建立比率となりました。
         
お墓建立の全国平均価格、昨年より微増の171万円 
お墓タイプ別で最も高いのはデザインのお墓で192万円
地域で最も高いのは九州地方で203.6万円、最も安い近畿地方は148.2万円

墓地取得費用を除いた墓石の購入金額は、150万円以上〜200万円未満が最も多く24.1%、次いで200万円以上〜300万円未満が21.5%、120万円以上〜150万円未満が14.6%でした。

次に平均購入価格を計算してみると、全国平均で171.0万円となり、昨年の170.7万円よりもわずかですがアップになりました。

地域別にみてみると、最も高いのは九州地方の203.6万円、次いで北海道地方で194.9万円、中国地方188.7万円、関東171.4万円、東北地方の171.1万円、1都3県170.8万円の順でした。最も高い九州地方と最も安い近畿地方(148.2万円)では55.4万円の差があります。なお九州のお墓は納骨室が地下ではなく地上にあるためどうしてもお墓が大きくなり、その分石材を多く使うために価格が高くなる傾向にあります。

石タイプ別の平均価格は、最も高かったのはデザインのお墓で192万円、次いで伝統的な和型の168.7万円、最も安かったのはシンプルな洋型で167万円でした。

墓石購入時の参考情報は「石材店のアドバイス」が圧倒的で約8割
次いで「墓地へ行って他の墓石を参考にした」で34.0%

墓石購入時の参考情報については「石材店のアドバイス」 が最も高く、75.8%です。2位以降は「墓地へ行って他の墓石を参考にした」が34.0%、「家族や知人の話」が28.8%と続きます。
「墓地へ行って他の墓石を参考にした」は1都3県で51.7%、関東で44.5%と他の地方に比べて高い傾向が伺えまます。石材店のアドバイスは北陸地方で94.0%、近畿地方で89.2%、中部地方で85.9%と高い傾向が示されいます。

また、「墓石材店の展示場」は、東北地方では46.7%の人が墓石購入時の参考情報で重視したポイントに挙げていました。  

墓石選びで重視したことは、@価格、A石の材質、B石の色

墓石選びで重視したことは」という複数回答に対して、@価格51.4%、A石の材質39.1%、B石の色が38.1%、C手入れのしやすさ28.4%となっています。 
地域別にみていくと、「価格」は1都3県、近畿地方で約6割が重視しています。

「石の色」は北陸が50.0%と半数が重視しています。また和型志向の強い近畿、中国、四国で「国内産の石であること」へのこだわりの強さが伺えまます。また九州地方において「手入れのしやすさ」が重視されており、「価格」を上回る墓石選びトップ(49.2%)の重視点となっています。

始めから石のお墓が念頭にが76.9%、石のお墓だから「安心」「心落ち着く」 

今回の調査対象者は最終的に石のお墓を購入した人ですが、お墓づくり当初に石のお墓以外の形式を検討したかをたずねてみました。76.9%は石のお墓以外の選択肢は考えなかったという回答で、「永代供養墓」を検討したが10.7%、「樹林墓」9.1%、「納骨堂」8.2%、「合祀墓」3.9%、「散骨」2.0%、「手元供養」0.8%という結果でした。

また石のお墓以外も検討した人に、最終的に石のお墓を選んだ理由を複数回答でたずねてみました。1. お墓参りに行きたいから43.4%、2. 心を込めて供養するのにふさわしいから41.5%、3.散骨や納骨堂では寂しいと感じたから34.1%、4. お墓に尊厳性や永続性を感じたから29.3%があげられました。選択肢が多様化する供養ですが、やはり石のお墓は「安心がある」、「心落ち着く」ということになるようです。

「ご両親」のためにが37.0%、「ご夫婦(あなたと配偶者)」が22.3%

今回建立したお墓は誰のためのお墓なのかを聞いてみました。最も多かったのは「ご両親」で37.0%、次いで「ご先祖様」22.3%、「ご夫婦(あなたと配偶者)」22.1%、「今一緒に暮らしているご家族」9.9%、「あなたご自身」2.9%、「お子様」1.1%という結果でした。

調査対象者のプロフィール(有効回答サンプルは888名)

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