2017年10月

大震災から7年、地道に継続される「津波記憶石」の建立 

宮城県気仙沼市鹿折地区復興住宅前錦町公園地内で32番目の除幕式

石材店団体 全優石が地元実行員会とともに建立 

11月12日、市議会議長、市長ら関係者が出席し除幕式

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東日本大震災から7年が経過した。大災害を風化させない、大津波の事実と教訓を後世に伝える32番目の「津波記憶石」が完成、11月12日(日)、宮城県気仙沼市鹿折地区復興住宅前錦町公園地内で除幕式が開催される。東日本大震災による津波では鹿折地区は11mの津波が押し寄せ、多くの死者、行方不明者を出した。津波記憶石は復興計画で盛り土された公園の一角に建立される。

 北海道から沖縄まで、全国の優良石材店約300社で構成する墓石業者の全国組織「一般社団法人 全国優良石材店の会」(略称・全優石、会長・吉田剛、事務局・東京都品川区上大崎3-8-5)の「津波記憶石プロジェクト」の一環として進められている。計画では岩手、宮城、福島など津波被害を受けた沿岸地域に建立を目指している。これまでに2011年12月に岩手県釜石市の根浜海岸に第1号を建立、2012年3月に気仙沼市の小泉小学校に第2号、6月に岩手県釜石市唐丹町本郷に3番目〜25番目を、また2013年3月に岩手県大船渡市三陸町綾里駅前に26番目、2014年3月に岩手県大船渡市三陸町吉浜上野に27番目、2014年11月に宮城県女川町に28番目、2016年10月に青森県八戸市市川町の多賀地区に29番目、同町の白髭神社に30番目、同町の八戸市立多賀小学校正門に31番目を建立してきた。災害の記憶を風化させることなく、地道に継続的な活動を続けてきている。なお気仙沼市では2基目の「津波記憶石」となる。

津波記憶石計画は地元有志が、鹿折津波記憶石実行委員会を結成、全優石が始めた“津波記憶石プロジェクト"に連動する形で進められた。2016年の8月には鹿折復興盆踊り大会の会場で募金活動を開始。盆踊り大会役員がそのまま津波記憶石建立実行委員となり、実行委員会を定期的に開催。今年5月には「未来へ伝えるメッセージ」という津波記憶石のデザインを決定した。地元住民が気持ちを一つにし、自ら汗をかいて集めた貴重な寄付金50万円に全優石が全面的に支援協力し、建立した復興のシンボルだ。

実行委員会メンバーは、「大丈夫だと思って逃げずに津波にのまれた人、家族を探しに行ったり、また助けに行って犠牲になった人、逃げる方法を間違えて津波にのまれた人、防波堤があるからと安心して逃げなかった人……。私たちは二度とこのような犠牲が起こらないことを心から願い、忘れてはならない命の尊さ、忘れてはならない津波の恐ろしさを後世に残して行くことを考え、津波の事実と教訓を残すために石碑の建立をした」と語る。

デザインは六方石(多角形の玄武岩柱状節理)を3本立てた形。そこに岩をくり抜き「かもめ」、「百合の花」、「ぽんぽん船」を透かし彫のように彫った。それぞれが鹿折の中心部、白山地区、浦島地区の三つ地域のシンボルで、三つの地域が互いに手を取り合って、二度と大きな犠牲を出さないように未来に伝えて行くためにという願いを込めている。

石材提供や石材加工は全優石加盟の山口石材(本社・静岡県伊豆の国市大仁441-4、電話・0558-72-3748、社長・山口敬三)がボランティアで担当した。施工は地元の菅松石材工業(本社・宮城県石巻市蛇田字南経塚67、電話・0225-98-7667、社長・菅松敏行)、コーディネーターは岩手の北上石材店(本社・岩手県北上市本石町2-1-50、電話・0197-64-1381、社長・伊藤英明)がそれぞれ担当した。

除幕式当日は午前10時から約5分間の黙祷に始まり、鹿折中学校吹奏楽部20名による約10分間の演奏、気仙沼市市議会議長の挨拶、気仙沼市長の謝辞、記憶石建立経過報告の後、約16名の来賓、関係者らによる津波記憶石の除幕が行われ、11時30分に終了する。

鹿折津波記憶石建立除幕式 スケジュール

■日  時    平成年11月12日(日) 午前10時〜
■会  場    宮城県気仙沼市鹿折地区復興住宅前錦町公園地内
■共  催     気仙沼市 、鹿折津波記憶石実行委員会

     

                         公営住宅前敷地に基礎工事

    

                            六方石への彫刻


報道お問い合わせは
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