一般社団法人 江戸に生きる会の報道向けページ

TOP> 第10回記念 大江戸両国・伝統祭

2015年9月

日本人の心の故郷 江戸の伝統芸を再発見
10月10日、11日、「第10回記念 大江戸両国・伝統祭」開催
一般社団法人 江戸に生きる会が主催、両国シティコアで
江戸の手妻・水芸、殺陣の技、江戸芸かっぽれ、相撲甚句など
屋外公演で入場無料、まるで江戸の町辻に彷徨いこんだ感じ


※このページの画像(GIF画像)をクリックすると解像度の高いJPEG画像が表示され、ダウンロードできます。

 

ラジオもテレビも、ましてやインターネットも、野球やサッカーといった娯楽のない江戸時代の庶民の楽しみといえば、年に数回の祭礼や季節行事、あるいは掛け小屋や町辻などで演じられた大衆芸能、伝統芸能、放浪芸であった。その後、講談や落語は常設の寄席で演じられ、歌舞伎、能楽、文楽など一部はユネスコの無形文化遺産に登録されるなど国際的評価が高まった芸能もあるが、その多くは絶滅するか、細々と継承され「絶滅危惧種」となっているのが現状である。

江戸時代の庶民が生み、育てた伝統芸能、文化を保存・育成・発展させようというねらいのもと「大江戸両国・伝統祭」が、10月10日(土)〜11日(日)、両国シティコアセンタープラザ特設会場で開催される。江戸の手妻・水芸、殺陣の技、銭太鼓、江戸芸かっぽれ、軽業、薩摩琵琶、伝統の切り絵、相撲甚句、大道芸などが演じられ、まるで江戸の町辻に彷徨いこんだ感じの屋外会場で、入場無料公演される。

主催するのは一般社団法人 江戸に生きる会(理事長・宮澤伊勢男、会長・立教大学名誉教授、自由学園最高学部学部長 渡辺憲司、事務局・東京都文京区)。長屋という地域コミュニティの中で、みんなで助け合いながら自由な生活を謳歌していた江戸庶民。「モノはなくても心豊かであった時代」に開花した江戸芸(演劇、音楽、舞踊、演芸、その他)を通じて江戸を再発見、殺伐とした現代社会を見つめ直すとともに、日本が誇る江戸文化を世界に発信していこうというのが活動の基本方針。今回の催しは大江戸両国・伝統祭プロジェクトとして実施する。

■名称      第10回記念 大江戸両国・伝統祭
■開催日時   2015年10月10日(土)、11日(日)午前11時〜午後5時
■会場     両国シティコアセンタープラザ特設会場(旧両国国技館 日大講堂跡 回向院隣)
         東京都墨田区両国二丁目10-14 TEL 03-5624-1151 FAX 03-5624-1155
         JR総武線「両国駅」下車徒歩3分   大江戸線「両国駅」下車徒歩9分
■主な演目  江戸の手妻・水芸(藤山新太郎・和田奈月)
         殺陣の技(滝洸一郎・日本時代劇研究所)
         江戸芸かっぽれ(櫻川寿々慶 他)
         江戸の軽業(とよ福 他)
         薩摩琵琶(古澤史水 他)
         江戸の切り絵(柳家松太郎)
         相撲甚句(両国相撲甚句会)   日曜日のみ公演
         銭太鼓(サークル響き)      土曜日のみ公演
         大道芸(両国雑芸団)   
         それぞれ1日2回公演の予定です。
■主催     大江戸両国・伝統祭プロジェクト(一般社団法人 江戸に生きる会)
■協賛     株式会社両国シティコア
■後援     墨田区・一般社団法人墨田区観光協会

演目の一つ「江戸の手妻・水芸」は藤山新太郎さんと弟子の藤山大樹さんらが演じる。日本に古くから伝わる手品、奇術のことを手妻という。稲妻のごとく手を素早く動かすことから、その名がついたと伝えられている。水芸(みずげい)は手妻の一種で、水を用いた見世物。演者の体や小道具から水がほとばしる「水からくり」(噴水術ともいわれる)。 藤山さんは40年もの間途絶えていたこの水芸を復活させた。水芸は約10分間の演技で、水芸の前に数点の日本奇術を加える。紙の蝶が生きているように舞う「蝶のたはむれ」、馬を一頭ごと飲みこむ「呑馬術」などだ。日本奇術協会副会長、伝統的な日本奇術を継承する第一人者である。昭和63年、平成6年、平成10年に文化庁芸術祭大賞を受賞している(3度の受賞は同賞初の偉業)。

なお、水芸の屋外での公演は初めての試みである。

    

「殺陣の技」は日本時代劇研究所代表の滝洸一郎さんらが出演する。澤田正二郎が大正6年に創立、早稲田大学教授・坪内逍遥が、歌舞伎に代わる新しい「国の劇」を創れと「新国劇」と命名した。澤田はそれまでの歌舞伎にはないリアリズムを取り入れた時代劇「月形半平太」「国定忠治」などを上演し、立ち回りにもリアリズムを取り入れて「殺陣(たて)」という言葉を生み出し、歌舞伎とはまったく違う迫力のある時代劇を創造した。その後、島田正吾・辰巳柳太郎に受け継がれ、昭和62年に70年の歴史を閉じて解散するまで、劇団員の中に脈々と流れ続けた。日本時代劇研究所は、元劇団員や時代劇関係者を中心に、新国劇の精神と時代劇を継承し、後世に伝えるとともに、新しい時代劇をも研究し創造するために俳優を養成する機関として活動している。 詳しいプロフィールはコチラ

    

「江戸かっぽれ」は俗謡、俗曲にあわせておどる滑稽な踊り。漢字表記は「活惚れ」。江戸時代、住吉大社の住吉踊から変じたものであるとされる。歌舞伎役者によってヒノキ舞台で踊られこともある。櫻川寿々慶と梅寿峰会(ばいじゅほうかい)は、都内各所のかっぽれ道場で稽古し、施設、イベント参加等で活動し­ている。 下左写真

  

大江戸・両国といえば勧進大相撲が行われた回向院がある。明暦3年(1657)江戸史上最悪の惨事となった「ふりそで火事」の犠牲者を弔う為に建立された寺院。かつてはいつでもお祭りの様に見世物が溢れ、江戸時代の大歓楽街であった。イベント会場の両国シティコアは、旧両国国技館があったところで、­当時土俵があった場所も残る。この地に由縁ある歌はもちろん勧進相撲甚­句。あ〜 ドスコ イ、ドスコイではじまり,七・七・七・五の甚句歌詞形式で、「まくら唄」「本唄」「は­やし唄」と謡っていく。両国相撲甚句会は地元両国でこの相撲甚句の伝統を受け継ぎ­、日々精進し伝統を守っている。 上右写真

「薩摩琵琶」の古澤史水さんは、平家物語をはじめ、新作にも挑戦し、人々の心に脈々と流れる『惻隠の情』に重きをおいたドラマティックな語り・琵琶演奏を信条とする。他流派や異なるジャンルとも積極的に演奏活動を展開している。 左写真

「江戸の切り絵」の柳家松太郎さんは、この世界の第一人者。生年月日の質問に「確か、太平洋戦争は終わっておりました」 の答え。美術展に切り絵を出品する機会も多いを紙鋏で切り、形を作る伝統芸能のひとつである。寄席では色物の一つとして披露することもある。江戸時代 、宴席の余興に謡や音曲に合わせて、様々な形を切り抜く芸として始まったとされる。

「大道芸」のとよ福さんは、日本舞踊「藤間流」の経験を活かし、江戸の大道芸を意識した和風テイストのパフォー マンスを生み出す。江戸の大道芸の風情やお客様とのコミュニケーションを大切にした和風パフォーマンスは、三味線や尺八などの和の曲に合わせ、口上に 乗せて披露します 。右写真

「一般社団法人 江戸に生きる会」の理事長 宮澤伊勢男さん(左写真)は、昭和10年両国と隣接する向島に生まれた。立教大学文学部を卒業後、大手広告代理店に入社。マーケティング、クリエイティブ、セールスプロモーション、イベントなどに腕を振るい役員にまで上り詰める。その後関連会社の代表も務め、今も開催されている東京ドーム関連のイベントなどを数多く成功させた。引退したのは15年前の2000年、65歳の時だった。大学時代から演劇の世界に顔を突っ込み、また広告代理店時代にはCMや番組出演交渉などで演劇界につながる友人が多かった。その関係で任意団体の「江戸に生きる会」を設立。退職金をつぎ込んで活動を開始した。旗揚げは2000年10月、時代小説朗読会、江戸の文化・社会に関するシンポジウム、伝統芸復活を銀座の博品館劇場で行った。「男はつらいよ」シリーズで、車寅次郎のおば役として全48作に出演した女優の三崎千恵子さんなどが協力してくれた。
2006年、江戸の手妻師 藤山新太郎さんの熱い思いから始まったのが「大江戸両国・からくり祭」。3年前の2012年から「大江戸両国・伝統祭」と名称を改め開催されるようになり、毎年3,000名以上の熱心な「江戸ファン」を集めてきた(5月には「春の大江戸両国・伝統祭」を開催)。今回は記念の10年目であり、節目の年に組織も一般社団法人化した。一般社団法人化なって初めての開催である。

「江戸に生きる会」は、春と秋の「大江戸両国・伝統祭」の他、江戸詠み語り(7月22日開催すみ、江戸庶民の哀歓・葛飾北斎の苦悩を琵琶の迷路とともに語る)、セミナー 食前方丈・まるごと江戸料理(9月20日 新宿調理師専門学校で開催 本来の和食の意味とは?和食の実演をしながらの楽しい講義)、江戸の粋が未来を考える(10月22日 江戸の生活デザイン 江戸の産業を再評価して未来を考える)などを通じて江戸文化を発信していきたいという。
理事長 宮澤さんは、「江戸の伝統芸を残すためには披露する場、発表の場が必要です。小さくてもいいから常設の劇場がほしいですね。これから、オリンピックなどで外国人もどんどん増えていきます。そうした外国人に、日本人の心の故郷ともいうべき江戸の伝統芸を知ってもらうことこそ真の日本理解につながると思います」と熱く語る。

   

人は生きる時代を自ら選ぶことはできない。しかし、作家 藤沢周平や山本周五郎の描いた江戸の世界に少しでも近づき、日本人が本来持っていた心を取り戻すことは可能である。

第10回大江戸両国・伝統祭 進行概要(予定)

11時

大道芸(10分)

両国雑技団

 

殺陣の技(15分)

時代劇研究所

 

手妻(15分)

和田奈月

 

軽業(10分)

とよ福

12時

薩摩琵琶(10分)

一水会

 

大道芸(15分)

南京玉すだれ

 

かっぽれ(10分)

櫻川一門

 

相撲甚句(10分)

10日は銭太鼓

13時

水芸(15分)

藤山新太郎一門

 

切り絵(10分)

柳家松太郎

 

殺陣の技(15分)

滝洸一郎

 

軽業(10分)

とよ福

14時

薩摩琵琶(10分)

一水会

 

手妻(15分)

和田奈月

 

相撲甚句(10分)

10日は銭太鼓

 

大道芸(15分)

八百屋お七

15時

殺陣の技(15分)

時代劇研究所

 

かっぽれ(10分)

櫻川一門

 

切り絵(10分)

柳家松太郎

 

軽業(15分)

Honey&Yuki

16時

水芸(15分)

藤山新太郎一門

 

大道芸’10分)

両国雑技団


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場はビルの谷間のスペースに少し高いステージを設け、客席は椅子席90席、立ち見席150名。あちこちに甘酒処、飲料販売、物販のテントが並ぶ。昔の両国の繁華街一角を彷彿とさせる佇まい。人力車2台も配置される。赤穂四十七士が討ち入った吉良邸跡など江戸史跡巡りに特別料金で提供されるという。

■一般社団法人 江戸に生きる会事務局(東京広告工業株式会社内)
東京都文京区春日1-6-6
電話  03-3814-6868 


報道関係者お問い合わせは以下にお願いします

■インフォメーションセンター 
東京都中央区銀座1-22-10 銀座ストークビル(〒104-0061)
電話 03-3563-3181  FAX 03-3562-5267
佐々木創平(携帯電話090-4727-4167)E-Mail  sohei@info-ginza.com
佐々木 勉 (携帯電話090-4729-0545) E-Mail sasaki@info-ginza.com